人のために働く、本当の意味
人のために働けっ!ていう記事じゃないです
バイトでライターをしています。
ライター業務はけっこう簡単な内容なんです。ですが、自分が書いた文章がネットで人に読んでもらえて、検索順位やアクセス数として目に見えるカタチで成果を確認できるので充実感のあるアルバイトですね。
んで、昨日バイトしてる会社で面白い出来事がありました。
中途採用の面接で事件が
昨日、オフィスに中途採用の面接にいらっしゃった方がいました。面接はウチの会社の人事が担当で1対1での面接でした。
その方はエンジニアでご自身が作ったプロダクトを紹介していました。
そのとき、人事担当は「どういう顧客を想定してこのプロダクトを作りましたか?」「顧客はどんな方で、どういう職業で、どういう使い方をしますか?」といった質問を繰り返しました。
これは「キチンと顧客(ペルソナ)を想定して、ユーザー目線に立つことができるか」を確かめるための質問だったのですが
エンジニアの方は、はじめは質問が理解できず、あいまいな回答をして、最後は答えに詰まってしまいました。
オフィスは壁のないフラットな造りですので、彼が答えに窮している様子がありありと伝わってきて若干気まずかったですね(笑)
これが"事件"の概要です。
つまりどういうことか
エンジニアである彼の仕事は、作ったプロダクトや書いたコードを誰かに使ってもらうものです。ユーザーとエンジニアリングを切り離して考えることはできないわけです。
だけど彼はユーザーの想定が甘かった。
想定していないわけではないが不十分だった。
ここに人事担当者は引っかかったわけです。
面接の後に
面接が終わって席に戻ってきた人事担当がボソッとこぼしたのが「人のために働く、っていう感覚がないんだよね」という言葉でした。
綺麗ごとで「人のためになる仕事をすべき」という話とは少し違います。
「人のためにならない仕事」では仕事にならない、お客さんがついてくれない、といった切実な話です。
最終的に商品やサービスは、消費者に消費してもらうために作られなければなりません。
そのためには徹底的にユーザーについて考えることが必要なんですね。もしもお客さんのことを考えていない商品やサービスがあれば、消えていくだけなんですね。
曖昧な「人のためになる仕事」という言葉では隠れてしまう、「人のためにならない商品・サービスは消える」という大切なことが理解できました。
中途採用の面接っていうなかなか遭遇しない機会から気付くことができて良かったです。