ガゼルとワンコのブログ

大学生のガゼルとワンコによるブログ。2匹のとりとめのない日常を、少しとりとめて掲載。

箕輪厚介さんとの邂逅。「次世代の才能を編集する」に行ってきた。

「次世代の才能を編集する」に参加

去る5月31日、ここ数年でもっとも忙しく充実していた5月を締めくくる日にガゼルは「次世代の才能を編集する」というイベントに行ってきました。箕輪編集室というところが主催するイベントで、いま一番アツい編集者の箕輪厚介さんと、認定NPO法人D×Pの今井紀明さんの対談を中心としたイベントでした。まあ無料だし、くらいのノリで行ったことはココだけの秘密(笑)

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内容については書いていいのかよくわからないので、ココではガゼルが感じたことを書いていこうと思います。

懐かしく新鮮だった今井さんのお話

まずは今井さん。

今井さんは高校生の時にイラクに行き武装組織に拘束された、アノ今井さんです。“アノ”と書いたのですが、ガゼルはお会いするまで、この会に出席するまで存じ上げていませんでした。ある年代の方々には今でいう「日大アメフト」なんかよりインパクトの強い内容で、知らぬ人は誰もいなかったんだよ、という箕輪さんの解説が入りました。

高校生でイラクに行くって半端ない行動力!で、今では不登校や家庭に問題を抱える子どもたちの支援活動をしているようです。イラクでの拘束のあと帰国してから、日本社会の苛烈なバッシングによって引きこもりになった経験が生きているそうです。社会問題への関心が高く、関心の域でとどめないスゴイ方でした。

今井さんのような行動力・問題意識を持ち合わせている人間はそうそういないと思いますが、目の前の人を救いたいというシンプルで純粋な気持ちに触れたガゼルは感動(impressed)と同時に懐かしく新鮮でした。

懐かしさと新鮮さという感覚が同時に去来することなどあまりない!ということでちょっと考察。

今井さんの何が凄かったか

ガゼルも「誰かの役に立ちたい」「困っている人を助けたい」といった感情を抱くことは今までもありました。だれしもが一度くらいは感じたことがあるかな、とも思います。

でも今井さんはそんな大部分の人とは違った。突き抜けていると感じました。つまり、

  • イラクまで行っちゃう行動力
  • 様々な問題意識をキープする力
  • 振り返って内省する力

以上の点が一般ピーポーとの愕然とするほどの差を生んでいると思います。

どういうことかというと、大半の人が問題意識は抱いても行動には移せない。また、一時燃え上がるような怒りを抱いても割とスグに忘れてしまう。怒りや問題意識を継続して保って、行動に移せる人なんていない。

そして、ガゼルがとくに注目したのは3つ目の振り返って内省する力です。今井さんは帰国後、自分をバッシングする人たちと直接連絡を取り、手紙などを通じて話し合いを続けられました。話し合いというのは相手に分かってもらおうとすることで、自分の考えも整理されます。今井さんは引きこもり生活の後、NPO法人D×Pを始められましたが、そこに自分の行動をしっかり振り返り為すべきことを見つけられたのだと思います。

問題意識をもって、その情熱を維持し、振り返ることで為すべきことを見つける。この過程を通ることができるのが今井さんのスゴさのような気がします。

なにが新鮮で懐かしかったのか

 なにが新鮮で懐かしかったか。

まずは誰しもが一度は抱いたことのある、問題意識や怒りという純粋さ。これに久々に触れられたことです。今井さんからはあふれでる他者へのやさしさと、他者への想像力がありました。これが懐かしさの根源だったのでしょう。

そして新鮮さ。こちらは今井さんの年齢の人の口から、こんなにも熱い話を聞けたことへの驚きによるものですね。大人になってもこんなに純粋に誠実に自分の課題に向き合っている!ガゼルは未来に少し希望が持てた気がします。ただ、意識しておかないとガゼルも気が付けば覇気のない目の死んだガゼルになってしまうだろうとも感じました。

初の生・箕輪厚介

今回のイベントに申し込んだ理由(“無料”以外で)はこの箕輪厚介氏にほかなりません。というか箕輪さんがいないイベントだったら、そもそも無料でもなんでも行かなかったですね。

箕輪さんは幻冬舎の編集者で、NewsPickも運営している、誰よりも考えて誰よりも手を動かす人です。言動は破天荒ながら、考えたうえでの破天荒だな、という感じがガゼルにはしております。

トークにはお馴染みハイボールをもって現れました。お酒飲んで何も考えてない、とおっしゃっていましたが、本当に何も考えてないようにみえました(笑)まさかあれも計算の上なんですかね...

破壊神になりたい

箕輪さんが強調されたのは「動物的であること」と「破壊したい」ということの2点。動物的とは、ありのままの自分をさらけだして本音でぶつかること。オープンな人間でいたいし、オープンな人のほうが良いとのことでした。魂の触れ合いを感じられるのでしょうか。

がむしゃらにやった結果論で強みや弱みを考えるのが良い、という話と通じるのかもしれませんね。

あと、箕輪さんは常に作り上げたものを壊したいという衝動に駆られるそうです。積み木を組み立てて壊す的な...?

破天荒と計算

箕輪さんは破天荒でいたい、という方だったのですがどうやら計算に基づいているよう。いま自分が持っている選択肢を並べてみて、一番わくわくできるものを選ぶ、一番熱狂できるものを選ぶという意味なのかな、なんて考えてみたりしました。

同年代の参加者の刺激

この会に参加されていたのは箕輪編集室所属の方が大半でした。勝手に箕輪編集室の方々は全員目をギラギラさせた方なのかと思っていましたが、そうでもないようで本当にいろいろなタイプの方がいらっしゃいました。なかには箕輪さんを意識してか、酔っぱらった状態で参加してきた学生さんもいらっしゃって、ちょっとかわいかったです(笑)

短い時間でしたので、深い話までできた方は少なかったです。が、意外と皆さん自然体でゆっくり、しっかり自分の興味に向かっているといった感じでした。その無理をしていない、自然な雰囲気に少し憧れました。

 

もと自分の興味に正直になってもいいな、と思いました。

うん、正直になる(笑)。